" />

スキルアップ

介護事業所の若き管理者に贈る【クレクレ職員を躾ける方法】

2021年6月10日

みなと

30年くらい介護職やソーシャルワーカー、時々管理職。 介護福祉士、介護支援専門員、精神保健福祉士。 現在は精神保健福祉士として活動中。 介護職やソーシャルワーカーの賃金と地位向上を目指して日々邁進。 転職、スキルアップについて発信中です。

あなたの介護事業所にも、「〜してください」が口癖の職員が必ずいると思います。

この「〜してください」が口癖の職員を「クレクレ職員」と私は呼んでいます。

「施設長が言ってください」

「さっき言ったの、記録に書いておいてください」

「主任から家族に言ってください」

こんな要求を、さも当たり前のように上司に言ってきます。

上司に言うのだから、自分でも何か新たな提案やアイデアを考えてきているのだろう、と思いますが、実際は何も考えていません。

他の業界ではこんなことは考えられないでしょう。

普通だったら、課長や部長に「言ってください」なんていうものなら、「お前が言え!!」と大目玉くらうと思います。

しかしながら、介護業界は非常識がまかり通る業界です。

「クレクレ」を平気で言う職員が多いのです。

頭を抱える若き管理者に、今回は「クレクレ職員を躾ける方法」について書いてみました。

Contents

クレクレ職員の心理とは

相手の心理を探ることを丹念に行うと、対応策が見えてきます。

クレクレ職員の心理は、以下であると私は考えています。

責任を負いたくない

気楽に仕事をしたい

苦労はしたくない

失敗したくない

この職場がうまく行っていないのは、管理者やその他管理職のせいだ

また、クレクレ職員はパート職員に多く目立ちます。

クレクレパート職員の心理は以下でしょう。

気楽に稼ぎたい

しょせんパートだから

責任なんて絶対に負わない

失敗してもいい

クレクレ職員の心理のひとつに「失敗したくない」気持ちがあります。

失敗したらどうしよう

家族にこんな申し出をしたら、クレームが来るかも

失敗したら、仕事ができない人間と思われる

恥なんてかきたくない

こんなことを恐れていると思います。

しかし、失敗を恐れていては、何も身につきません。

もちろん、仕事への自信もつきません。

大きな事故やクレームにつながるようなことは慎重を期しますが、そうでもないことについては、

「失敗しても良い。責任は全部俺が取る」

と、言ってあげましょう。

安心できる環境を作ってあげて、チャレンジさせて、自信をつけてあげるのです。

「自分でやれる」という自信がついてくると、もう上司に「〜してください」なんて非常識なことは言ってこなくなります。

クレクレパート職員への対処法

仕事を限局させます。

これに尽きます。

職場全体で「パートの人はここまで」ということを、あらかじめ共有させておきます。

限局させるからパートなのだ、と割り切ることです。

責任は負わせないが、仕事もそれ以上させない。権限を持たせないことです。

そして、正職員に上手く仕事のマネジメントをさせる。

どの人にどのような部分を担ってもらうか、これらのマネジメント力が必要になってきます。

若き管理者へ

クレクレ職員を増殖させてはいけません。

クレクレ職員の声に応えていると疲れ果てます。

疲れ果てた管理者に、クレクレ職員は「ウチの管理者は動きが悪い」など、さらに追い討ちをかけるような言動を平気で行います。

提案もしてこない、アイデアも出さずに「あれしてください、これしてください」と言うのなら、まずは提案やアイデアを出させること。

自分が出した提案やアイデアを実行させてみること

実行した結果の責任は管理者が取ること

これが大事です。

これらのことをやってみても、クレクレ職員が蔓延るようであれば、速攻でその職場は身限りましょう。

管理者まで務めたあなたには、数多の転職先があります。

  • この記事を書いた人

みなと

30年くらい介護職やソーシャルワーカー、時々管理職。 介護福祉士、介護支援専門員、精神保健福祉士。 現在は精神保健福祉士として活動中。 介護職やソーシャルワーカーの賃金と地位向上を目指して日々邁進。 転職、スキルアップについて発信中です。

-スキルアップ
-