介護事業所には経験だけは長い、という職員が必ずいます。
「経験だけが」長いのです。
つまり、経験だけに頼っている。エビデンスも何もない。勉強していない。経験だけはあるのでプライドが高い。
そんな職員に限って、管理者や主任、リーダーに噛みついてきます。
「やり方が違う」「前のところはこうやっていた」「前のところの管理者と比べたら・・・」等、上司批判も当たり前にしてきます。そして、同じ悪口を言う仲間を集め徒党を組みます。
この辺りのスキルは一流です。
これら経験則だけの職員を放っておくと、事業所としてのまとまりがなくなります。
そして、他の職員もBBAに取り込まれ、悪口批判が横行する職場となってしまいます。
放っておいてはいけません。
では、管理者、施設長、主任、リーダーとして、どのようにすれば良いのか?
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BBAの心理を紐解く
相手の心理を紐解くことで、解決の糸口になることがあります。
経験が長い職員の心理状態をよく考えてみると、以下の気持ちが大きいのではないかと思われます。
・「自分は長く頑張ってきた」
・「経験があるので、自分は他の人よりも知識と技術がある」
・「経験の浅い人、若い人には馬鹿にされたくない」
・「認められたい」
BBAの心理を理解した上で変化を促す
BBAの心理状態を理解すると、対応方法も分かってきます。
まずは、気持ちを理解していることを伝えましょう。
「あなたが頑張ってこられたことはよく理解しています」
認めていることを伝えることが大事です。
その上でこう伝えましょう。
「あなたはこの事業所で必要な人です。これからもあなたの力を貸してください」
大体、この言葉で8割くらい落とせます。
そして、変化を促す言葉をかけるのです。
「時代は変わってきている。以前のままのやり方では淘汰され、事業所としての存続が危うくなる。新しい知識や技術も取り入れていきたい。一緒に勉強していきましょう」
そして、「あなたが変われば、若い人の見本になる」と言ってみましょう。
応じなかったり、変化や勉強することを嫌がる場合
しっかり認めてあげて、変化を促しても応じなければ、去っていただくだけです。
「あなたを必要としているところはたくさんあるはず」等の言葉で、身の振り方を考えてもらいましょう。
しかし、その時も経験を認めていることは伝え、若い人の見本になっていることは伝え続けていきましょう。
若き管理者へ
率直に言うと、
・経験則だけのBBAヘルパーやクレクレ職員は一掃しなければならない
腐ったみかんを放置してはいけません。
そのままにしておくと、事業所自体の存続が危うくなります。
もし、牢名主のようなBBAヘルパーがいて、幅を利かせているようならば、その職場を見限った方が良いです。そのような職場は潰れます。
管理者は様々なストレスに見舞われます。
職員の心理状態についても勉強し、対応方法を身につけておきましょう。
勉強すること、学ぶことが自分の身を守ります。