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【介護職未経験、50代男性】他業種から介護職へ転職は可能か?

2022年2月13日

みなと

30年くらい介護職やソーシャルワーカー、時々管理職。 介護福祉士、介護支援専門員、精神保健福祉士。 現在は精神保健福祉士として活動中。 介護職やソーシャルワーカーの賃金と地位向上を目指して日々邁進。 転職、スキルアップについて発信中です。

こんには、みなとです。

介護職やソーシャルワーカー、時には管理職なんかやったりして、かれこれ30年近くになります。

 

 

今回のテーマは、

「50代男性、他業種から介護職への転職を考えている。この年になって転職はできるのだろうか?介護の仕事もまったくやったことがないし・・・」

というお悩みの方に私がズバリお答えします。

 

日本は現在超高齢化社会であり、介護の担い手不足も深刻です。

2025年には34万人の介護職が不足していると予想されています。さらに2040年には69万人が不足すると言われています。

現在私はとある医療法人で職員の採用にも携わらせてもらっています。

現に50代男性で、介護職未経験の方を採用しています。介護職として従事し、資格取得に向け頑張っている方もおられます。

本文では、50代男性で介護職未経験でも転職可能である根拠をもう少し詳しく述べていきます。

また、転職を考える時の注意点3つも挙げてみました。

記事を読み終えると、介護職への転職について、不安が軽減できると思います。

では、さっそく本文にいきます。

 

Contents

介護職未経験50代男性でも転職できる!

結論から言いますが、50代男性で、介護職未経験でも転職はできます。

なぜなら、介護職はずっと人手不足だからです。70代のヘルパーさんもいます。

我が国は超高齢化社会であり、それに伴って介護の担い手も不足しています。

2025年には介護職不足は約34万人と言われています。

 

2025年に向けた介護人材にかかる需要推計について

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000088998.html

 

介護施設もそれぞれ工夫はしていますが、それでも人手が足りないのです。

実際、私が所属している医療法人でも50代男性で介護職未経験の人が何人も入職しています。

 

他業種から介護職へ転職する際の注意点3つ

他の業種から介護職へ転職する際、注意すべき点があります。

  • 腰痛持ちは避けた方が良い
  • 景気に左右されることは少ないが、高賃金は望めない
  • 「誰でもできる仕事」とみくびってはいけない

 

腰痛持ちは避けた方が良い

介護の仕事は「腰が命」といっても良いかもしれません。身体介助が多いので、腰を痛めて介護職から離れる人もいます。

腰痛持ちの人は、介護職への転職は避けた方が賢明です。

 

景気に左右されることは少ないが、高賃金は望めない

介護職の強みは、一般企業の社員のように「景気に左右されることは少ない」ということでしょう。

しかしながら、全業種で最下位を争っている業種ですので、高賃金は望めません。ただ、最近は政府主導の「処遇改善加算」がかなり盛り込まれてきましたので、少しずつ賃金も上がってきました。

参考リンク:令和2年度介護介護従事者処遇状況等調査結果の概要

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02gaiyou.pdf

 

賃金は上がってきましたが、介護職だけで年収1000万!とかはほぼほぼ、というか、無理です。

契約の介護職員で夜勤専門であれば、それに近い数字に持っていくことも可能なのでしょうが、体力的に不可能に近いと思います。

年収400~500万行けば良い方です。

前職より賃金が下がることは覚悟しなければならないと思います。

介護施設経営も勉強し、経験を積めば自分で起業という道もあります。オーナーとなれば年収の大幅アップが期待できます。

 

誰でもできる仕事とみくびってはいけない

介護の仕事なんて、誰でもできる仕事だろう。だから給料が安いんだ」と思ってる方も多いでしょう。

しかしながら、介護職は誰でもできる仕事とは限りません。介護職に求められるスキルとして以下が挙げられます。

  • 身体介助等の介護技術
  • コミュニケーション技術
  • 観察力
  • 記録技術

特に身体介助については我流でやってはいけません。下手をすれば事故に繋がります。

介護職として必ず身につけなければなりません。勉強が必要です。

また、認知症の方に対するコミュニケーション技術も重要です。

人を見る観察力、客観的な視点と自分が行った対応についての記録等の技術も必要となります。

ですので、介護の仕事は「誰でもできる仕事」とみくびってはいけないのです。

少し耳の痛いことを述べましたが、介護現場としては社会経験が豊富な人材を求めています。

次に、50代男性介護職未経験の方が、介護職へ転職するメリットを挙げていきます。

 

介護職未経験50代男性が、介護職へ転職するメリット3つ

介護職未経験の50代男性が、介護職へ転職するメリットを3つ挙げてみました。

  • 違った視点での提案ができる
  • 家族の介護にも役立つスキルを身につけることができる
  • キャリアアップすれば選択肢が増える

 

違った視点での提案ができる

50代男性、といえば社会経験も十二分にあります。様々な経験を積んできています。

介護の現場は程度の差はありますが、一般企業と比べて組織が未熟なところが多いです。

それは、介護保険が開始されてまだ20年くらいであること、介護保険が始まる前は介護事業所の数が少なかったこと、したがって業界自体も成熟していないことが理由として挙げられます。

介護業界と比較すると、一般企業は業種によるかもしれませんが職業としての歴史が長く、組織として成熟したところが多いと言えます。

この違いは、職員個々の仕事の作法やB to Bの場面で明確に現れます。

ビジネススキルやビジネスマナーを身につけていない職員が介護業界には多いのです。

ですので、今までの社会経験でビジネススキルやビジネスマナーがしっかりと身につけている50代であれば、介護職になっても、そのスキルを十分に発揮できます。

転職した介護施設や事業所においても業務改善の提案やプレゼンテーションもお手の物でしょう。

介護業界には「批判はするが提案はできない」職員が大半を占めています。そんな中でビジネススキルを身につけた、50代男性からロジカルなプレゼンをされたら、介護施設や事業所は介護職のみに留めてはおかないでしょう。うまく行けば、経営陣の仲間入りも不可能ではありません。

 

家族の介護にも役立つスキルを身につけることができる

50代と言えば、自分の親の介護のことも考える年代になります。

仮に自分の親が介護を要する状態になっても、介護職で介護技術を身につけておけば、うろたえることもありません。

面倒な介護保険制度やケアマネが作成するケアプランについても十分理解した上で、安心してサービスを利用することができます。

知っていると知らないでは雲泥の差があります。

 

キャリアアップすれば選択肢が増える

介護職として経験を積んで行くと、資格取得の要件を満たすことができます。

経験3年積んで実務者研修を修了すれば、介護福祉士の受験資格が得られます。

介護福祉士として5年の経験を積めば、介護支援専門員(ケアマネージャー)の受験資格が得られます。

シュミレーションとして、50歳から介護職へ転職し、53歳時に介護福祉士を取り、58歳時に介護支援専門員を取得となります。

60歳定年の企業が多いですが、ケアマネは60歳を超えてもバリバリ仕事をしている人がたくさんいます。

居宅介護支援事業所(ケアマネの事業所)も60歳を超えたケアマネを採用するところが多くあります。

キャリアアップしていけば、長く仕事を続けることができます。

付け加えれば、資格取得だけが選択肢ではなく、経験を積むことで起業する人もいます。

デイサービスや訪問介護等の事業を開業し、自ら経営者となっているのです。

 

まとめ

いかがだったしょうか?

50代男性、介護職未経験で、介護職への転職は可能か?について述べてきましたが、

再度結論を言うと、

「50代未経験でも介護職への転職は可能です!」

ただし、注意点として、

  • 腰痛持ちは避けた方が良い
  • 景気に左右されることは少ないが、高賃金は望めない
  • 誰でもできる仕事とみくびってはいけない

を挙げました。

そして、介護職へ転職するメリットとして、

  • 違った視点での提案ができる
  • 家族の介護にも役立つスキルを身につけることができる
  • キャリアアップすれば選択肢が増える

の3つを挙げました。

 

コロナの影響で転職を考えている人も多くおられると思いますが、介護職への転職も一考されてみては、いかがでしょうか。

転職の際はエージェントにも相談してみましょう。様々な介護の職場を知っているエージェントからアドバイスをもらうことで、転職への不安がより一層軽減できます。

  • この記事を書いた人

みなと

30年くらい介護職やソーシャルワーカー、時々管理職。 介護福祉士、介護支援専門員、精神保健福祉士。 現在は精神保健福祉士として活動中。 介護職やソーシャルワーカーの賃金と地位向上を目指して日々邁進。 転職、スキルアップについて発信中です。

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